鎌倉の海

一人暮らしの母に関する覚書き。タイトルおよび記事中の写真は内容とは関係ありません

これからのこと

治るのはいつごろになりそうか、そもそも治るのか、現時点では何とも言えないが、だんだん元気になってきているようだ、となると、退院の時のことも考えておかなければならない。

病気がすっかり治ったとしても、それなりに身体は衰弱しているだろうから、しばらくは介護と監視の目が必要だろう、いきなり一人暮らしに戻しても、食事も洗濯も、少なくとも当分は一人では無理だろう。

つまり、退院してもすぐに家へ戻すのは難しいと思うが、その場合どのような道があるのか、ケアマネージャーさんに相談をしてみた。

ひとつは転院する。今の日本病院は、救急搬送を受け入れる病院であり、重病患者を積極的に受け入れる代わりに、治った人はどんどん出て行ってもらいたいはず。治療しても変化のない人、治療の効果がない人も、出て行ってもらいたいだろう。しかし、高橋病院(母が以前から内科と皮膚科に通っている)のような病院は、ある程度長く面倒を見てくれるという(空きがあれば)。

ひとつは、以前ショートステイに行ったことのある施設に行く。実績があるので、ここも引き受けてくれる可能性はある(空きがあれば)。

もうひとつは、介護老人保健施設老健)に行く。ただしいずれもいずれ元気になって自宅へ帰ることを前提とした施設であり、長くいることはできない。老健も三ヵ月まで。実際には、A老健で三ヵ月経ったらB老健へ行き……を繰り返して、何年も老健で過ごす人もいるが。

ただ、もうお母さんは一人で暮らすのは難しいのではないか。一人で暮らせばまた今回と同じようなことが起きる。今回は間に合ったからよいが、毎日ヘルパーが顔を出していても、タイミングが悪ければ一晩放置という可能性もあり、そうなると命に関わる。

今の家は、母が若い頃苦労して建てた家であり、そこに60年以上も住んでいて、愛着もある。それに家にいれば誰に気遣う必要もなくのびのびと過ごせる。施設に行って、よく知らない人と狭い部屋で顔を突き合わせて過ごすのは、ストレスがたまるだろう。そう思うと、いずれそうしてもらうしかないとはわかっていても、なかなか踏み切れるものではない。

ケアマネージャーさんはおっしゃる。できないことはできないと割り切ることも大切です。介護をする人が疲れて参ってしまっては元も子もありません。

(2021/3/20 記)


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