鎌倉の海

一人暮らしの母に関する覚書き。タイトルおよび記事中の写真は内容とは関係ありません

サプリメント

まだ入院する前のことだが、血圧が高めなので定期的に内科医に通い、降圧剤を処方してもらっていた。これを毎朝飲まないといけないのだが、しばしば飲み忘れてしまう。おくすりカレンダーに一週間分を入れ、部屋の目立つところに置いているのだが、ざっと週の半分くらいは飲まないことがある。いろいろやり方を工夫したりしてみたものの、これはなかなか改善できないでいた。

その一方で、サプリメントを通販でよく買っていた。薬を飲まずにサプリメントもないものだが、広告を見てその気になってしまうのだろう。そう高いものでもないし、あまりガミガミ言うのもよくないかと思って黙っていたが、苦虫をかみつぶすというのはまさにこんな気分かと思う。その上、届いても飲まない。そうしたサプリがたくさん部屋にあった。

今から思うと、薬が飲めないこと、サプリを次々に買ってしまうこと、届いたサプリを飲まないこと……こうしたこともひとつの症状の発露であったのだろう。サプリはいつも単発の購入で、サブスクリプションではないのは救いであった。

10日に家に行った時に、その愛用しているサプリ会社からのDMが届いていた。電話をして、未決済のものがないか確認(土日はつながらないかと思い、月曜を待った)。さいわい、注文残も、未払いのものもなかった。DMの送付を止めてもらうよう依頼。「あの……、私ども、新聞広告などもしておりますので、DMを止めても、広告を見てお申し込みをされる方もいらっしゃいますので……」と恐縮して言う。恐らく年寄りが勝手に注文したことに対する家族からのクレームが相当数きているのではないか。

今後、母あてに来た郵便物は自分の自宅に届くよう、転送手続きを行なう。
(2021/5/30 記)


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